↓の続き。

「あ〜〜…きるぅちゃん…きるぅ…」
「どうした兄さん。俺はここにいるぞ。秋山が用意してくれたキンキンに冷えたタオル、気持ちいいだろ?」
「うん。目ェんとことか冷えてめっちゃ気持ちええ…きるぅちゃん」
「俺の名前が上手く言えないくらいだいぶダウンしちまってるな。」
「うう…はぁ、…こんなん、見せた、ないのに…」
「兄さん…」
(だいぶメンタルも弱ってるな…こんな兄さん見るの初めてだ)

『東京〇〇区では熱中症で72人が死亡――』

「はえ――…やっぱりここ数日の暑さヤバかったですもんね‥死人が出ちゃいましたか…」
「俺…死ぬん…?」
「おい、秋山」
「わわっと。すみません!テレビ消しときます。あ、ポカリとか追加で置いときますんで。」
「ん?でかけるのか?」
「あー…花ちゃんから流石に仕事しろって言われてて…この炎天下の中出回りたくないですよ全く…留守番、任せちゃってもいいですか?」
「ああ。世話になってるし、それくらいは構わねェが…。」
「良かった。冷蔵庫にあるものとか必要なら食べ飲みしていいんで。それじゃあ、後よろしくお願いします。」
(真島さんを膝枕していちゃついてる二人の空間にこれ以上居られないっての。俺の方が熱中症になりそうだよ…)

――バタン

(二人きりになっちまったな…)
「兄さん。ポカリ飲むk」
「俺…このまま死ぬんかな…死んだらゾンビになって、きるちゃんと一緒にずっとおってもええ?」
「な、何弱気な事言ってんだ。アンタらしくもねェ。刺されても死なねぇヤツがこんな事で死ぬタマかよ。」
「…せや。せやなぁ」

――ぎゅう。

「な、に…兄さん!?」
「…気が滅入ると、なんや甘えたなってしもうて」
「ふ、ガキみてぇだな。」
「きるちゃんに甘えると落ち着くんやからしゃーないやん。」
「甘えたな兄さん、可愛いな。」
「アホぉ」
「ふふ、じゃあ…このまま甘やかしてやるぜ?」
「??」
「ポカリ、飲むか?」
「…、……飲まして。」
「分かった。」

「―――んっ」

――こく、こく

「ん、きるちゃん経由のぽかり、あま‥‥」
「特別仕様だからな」
「ヒヒ、なんやのソレ。変態親父やん」
「お、少し元気が出てきたか?」
「きりゅうちゃんのお陰でな。もっと欲しいんやけど?」
「ふ、しょうがねぇな…」
「ぽかり一本飲み切るまで、ちゃぁ〜んと最後まで看病したってや?桐生チャン。」



「や〜〜〜!世話んなったのぉ!金貸し!」
「真島さん、すっかり元気になられて。良かったです。」
「まだちぃ〜とばかし顔が熱いけどな、桐生ちゃんの手厚い看病のお陰で無事復活したわ!おおきに!」
「はは、手厚い看病…ですか。そりゃさぞかし、凄い、特効薬貰ったんでしょうねェ」
「ヒヒヒ、詳しく話そか?」
「いえ、遠慮しときます。こっちが熱中症になりそうなんで。」
「?どういう事だ?」
「いえ、何でもないです(面倒くさいなァもう!)」
「あ、せや秋山、今から桐生チャンと飯行くんやけどお前もどや?世話んなったし、奢ったるでぇ〜?」
「あーー…凄い嬉しいお誘いなんですけど、俺もちょっとアンタ等の熱に当てられちまって、今からたこ焼き食べたくなったんで…。」
「ほぉ……、そら、残念やわ。せいぜい楽しんでや。」
「はは、有難うございます。」
「ん?たこ焼き一人で食べるのか?だったら俺達も一緒にたこ焼き食べt」
「桐生ちゃん、野暮な事せんとこうや。」
「????どういう事だ???」
「ほんなら、礼はまた今度するわ。ほな桐生チャン行こか。」
「待て兄さん、一人たこ焼きはやっぱり寂しいんじゃないか?みんなで食べたほうが」

――バタン。

「いやぁ…元に戻った真島の察し能力の高さたるや、だね…はは、敵わないなァ…」

〜〜〜♪

「あ、もしもし。はい、今からそっちに向かいます。すみませんなんか急に…ちょっと熱にあてられてアンタに会いたくなっちゃって、ね。」



END


なにこれエンド。なんだこれエンド。
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