途中でやめれないのよ。
それは土曜日のことだった。
いつものように夜更かしをキメて、さあ寝るかと思った矢先の事だったんだ。時刻は深夜４時過ぎ。
「寝る前に一本だけ動画みるか。これで最後、これで最後…」
そう自分に言い聞かせて私はようつべのチャンネル登録してる動画一覧を見漁っていたらふと、一本の動画に目がいったんだ。
それは以前「転スラ」を期間限定で一気見させてもらった時に大変お世話になったアニメチャンネルだった。定期的に期間限定でいろんなアニメを流してくれているのだが、転スラ以降他のアニメ動画をスルーして今まできていたのだ。普段アニメを見ない自分だからよっぽど気になるアニメじゃないと中々動画を再生しようとは思わないのだ。
だがしかし、今回のアニメタイトルに私は目を惹かれてしまった。そのタイトルは「妖怪アパートの幽雅な暮らし」。妖怪もの×現実世界というジャンルが好きな私にはとても興味をそそられるタイトルだったのだ。
時間も２４分と丁度いい尺であった為、「これ一本見てから寝よう」そう決めて私は動画を再生した。
――はずだった。
「…ウソだろ…マジか…」
一本だけ。２４分の動画を見るだけだった私はきづいたら。
全２６話分約９時間程のアニメを一気に見てしまっていたのである。
早朝を通り過ぎてすっかりお昼時。遮光カーテンの隙間からはまばゆい光が漏れていた。そう、見終わった時すでに時刻は１３時頃だったのである。
しまったと頭を抱えたと同時に、こんなにも時間を忘れるぐらい夢中になってしまったこのアニメの内容に感動も覚えた。
キャラクターが全員魅力的で、妖怪もみな可愛く、主人公が妖怪アパートの住人達と仲良くやっていく話なのかなと思いきやそうではなく、勿論その話も含まれるのだが学生である主人公の学校生活で起きる人間関係のトラブル等もリアルに描写されているのである。問題となる人間性の描写が私も一度は見たことあるような、どう扱えばいいか分からない人種と言うのだろうか、そういったリアル世界でも実際に居て、それをどう付き合えばいいか事細かに描写されているのである。
主人公補正で漫画みたいにどんな難癖な生徒でも解決！とはならず、その人にはその人の中の相性のいい人がいて、その人と付き合っていくのが正解。と解決の仕方もまたリアルなのだ。
主人公がそういった難癖のある人物と絡んで問題になる度にアパートの住人に相談するのだが、その住人の大人たちの対応やアドバイスもとても人生において為になるアドバイスばかりで、アニメをみながら何度も頷くことがあった。自分目線の相手の正解ではなく、相手自身の相手の正解を見つけなければいけない。中々単純なようで難しいけど、それを乗り越えなければいけないのだなと大人になった私だが考えさせられる内容が沢山あった。
青春真っただ中な学生の皆さんには是非見て貰いたい内容だった。私もこのアニメが学生の時にリアルで流れて居たら、当時もう少し心が成長していたのではないかと思う。
そしてこのアニメの魅力はそこだけではなく、私の大好きな声優さんがふんだんにしゃべっているという所だ。
２話目ぐらいから出てきて喋ってきた時は感極まってベッドから飛び起きてしまった。そしてそのキャラの見た目とマッチしすぎているのである。私の中でロロノア・ゾロと百目鬼と土方十四郎がベストマッチだと思っているが、堂々とランクインした。ぐらい口調といい、正確、見た目がベストすぎた。お酒好きという所も最高だった。「くぅ〜〜〜五臓六腑に染みわたるぜェ〜〜」という台詞が最高にゾロとシンクロしてて好きすぎた。そしていっぱい登場していっぱい喋っていっぱいカッコいい台詞吐いてくるものだから脳みそ覚醒しまくって悶えた。そして豪華声優陣オンパレードすぎて耳が気持ちよすぎた。
そしてそして個人的なもう一つの魅力は見事に腐女子歓喜な内容であったという事。勿論内容的にはそんな風な感じはないのだが、そんな風な場面がふんだんに盛り込まれているのである。主人公には親友の男子が居るのだが、公式パパママ設定(男同士)されていたり、裸体の主人公をアパートのイケメン住民がお姫様抱っこしてお風呂にいれてあげたり。主人公が親友二人でとったプリクラを大事そうに手帳に貼って持ち歩いていたり。魅力的な女性陣も居るのだが、恋愛に発展する事なく、むしろ女性陣が協力的であったり。とても私好みの平和な世界だった。深夜でニヤニヤが止まらなかったのは言うまでもないだろう。
そんな魅力的過ぎるアニメだったものだから、途中でやめることが出来ず、結局最終回まで一気に見てしまったのである。だが後悔は全くなく、むしろ一気見をした事により内容が鮮明にまとまって人生にとって良い教訓であるアニメだなと思ったぐらいだ。本当にいいアニメに出会えた。心から感謝を述べたいと思う。日本のアニメは良い文化であると。
そして、その日は出社日で寝る時間がなく、そのまま深夜まで働いたという事実を私はしばらく忘れないであろう。
完
いつものように夜更かしをキメて、さあ寝るかと思った矢先の事だったんだ。時刻は深夜４時過ぎ。
「寝る前に一本だけ動画みるか。これで最後、これで最後…」
そう自分に言い聞かせて私はようつべのチャンネル登録してる動画一覧を見漁っていたらふと、一本の動画に目がいったんだ。
それは以前「転スラ」を期間限定で一気見させてもらった時に大変お世話になったアニメチャンネルだった。定期的に期間限定でいろんなアニメを流してくれているのだが、転スラ以降他のアニメ動画をスルーして今まできていたのだ。普段アニメを見ない自分だからよっぽど気になるアニメじゃないと中々動画を再生しようとは思わないのだ。
だがしかし、今回のアニメタイトルに私は目を惹かれてしまった。そのタイトルは「妖怪アパートの幽雅な暮らし」。妖怪もの×現実世界というジャンルが好きな私にはとても興味をそそられるタイトルだったのだ。
時間も２４分と丁度いい尺であった為、「これ一本見てから寝よう」そう決めて私は動画を再生した。
――はずだった。
「…ウソだろ…マジか…」
一本だけ。２４分の動画を見るだけだった私はきづいたら。
全２６話分約９時間程のアニメを一気に見てしまっていたのである。
早朝を通り過ぎてすっかりお昼時。遮光カーテンの隙間からはまばゆい光が漏れていた。そう、見終わった時すでに時刻は１３時頃だったのである。
しまったと頭を抱えたと同時に、こんなにも時間を忘れるぐらい夢中になってしまったこのアニメの内容に感動も覚えた。
キャラクターが全員魅力的で、妖怪もみな可愛く、主人公が妖怪アパートの住人達と仲良くやっていく話なのかなと思いきやそうではなく、勿論その話も含まれるのだが学生である主人公の学校生活で起きる人間関係のトラブル等もリアルに描写されているのである。問題となる人間性の描写が私も一度は見たことあるような、どう扱えばいいか分からない人種と言うのだろうか、そういったリアル世界でも実際に居て、それをどう付き合えばいいか事細かに描写されているのである。
主人公補正で漫画みたいにどんな難癖な生徒でも解決！とはならず、その人にはその人の中の相性のいい人がいて、その人と付き合っていくのが正解。と解決の仕方もまたリアルなのだ。
主人公がそういった難癖のある人物と絡んで問題になる度にアパートの住人に相談するのだが、その住人の大人たちの対応やアドバイスもとても人生において為になるアドバイスばかりで、アニメをみながら何度も頷くことがあった。自分目線の相手の正解ではなく、相手自身の相手の正解を見つけなければいけない。中々単純なようで難しいけど、それを乗り越えなければいけないのだなと大人になった私だが考えさせられる内容が沢山あった。
青春真っただ中な学生の皆さんには是非見て貰いたい内容だった。私もこのアニメが学生の時にリアルで流れて居たら、当時もう少し心が成長していたのではないかと思う。
そしてこのアニメの魅力はそこだけではなく、私の大好きな声優さんがふんだんにしゃべっているという所だ。
２話目ぐらいから出てきて喋ってきた時は感極まってベッドから飛び起きてしまった。そしてそのキャラの見た目とマッチしすぎているのである。私の中でロロノア・ゾロと百目鬼と土方十四郎がベストマッチだと思っているが、堂々とランクインした。ぐらい口調といい、正確、見た目がベストすぎた。お酒好きという所も最高だった。「くぅ〜〜〜五臓六腑に染みわたるぜェ〜〜」という台詞が最高にゾロとシンクロしてて好きすぎた。そしていっぱい登場していっぱい喋っていっぱいカッコいい台詞吐いてくるものだから脳みそ覚醒しまくって悶えた。そして豪華声優陣オンパレードすぎて耳が気持ちよすぎた。
そしてそして個人的なもう一つの魅力は見事に腐女子歓喜な内容であったという事。勿論内容的にはそんな風な感じはないのだが、そんな風な場面がふんだんに盛り込まれているのである。主人公には親友の男子が居るのだが、公式パパママ設定(男同士)されていたり、裸体の主人公をアパートのイケメン住民がお姫様抱っこしてお風呂にいれてあげたり。主人公が親友二人でとったプリクラを大事そうに手帳に貼って持ち歩いていたり。魅力的な女性陣も居るのだが、恋愛に発展する事なく、むしろ女性陣が協力的であったり。とても私好みの平和な世界だった。深夜でニヤニヤが止まらなかったのは言うまでもないだろう。
そんな魅力的過ぎるアニメだったものだから、途中でやめることが出来ず、結局最終回まで一気に見てしまったのである。だが後悔は全くなく、むしろ一気見をした事により内容が鮮明にまとまって人生にとって良い教訓であるアニメだなと思ったぐらいだ。本当にいいアニメに出会えた。心から感謝を述べたいと思う。日本のアニメは良い文化であると。
そして、その日は出社日で寝る時間がなく、そのまま深夜まで働いたという事実を私はしばらく忘れないであろう。
完