かべどん

「それでは桐生さん、また。」
「ああ。」

(壁ドン大王か…フッまぁ悪くない名前だな)

「しかし高山から教えてもらったこの壁ドン中々良かったな。もっと練習すれば何か技が極められそうな…」
「あ!きっrrrrrゆ〜〜〜ちゃん!見〜〜〜〜〜つけたぁ♡」
(ん?この声は真島の兄さん?丁度いい兄さんに喧嘩付き合ってもらってさっきの壁ドンを試させて貰おう)

「兄さん良い所に。実は―――って…えッ!!!?」
「イヤやわぁ桐生ちゃん兄さんとちゃうで?ウチはゴロ美やゴ・ロ・美♡」
「ごっ…ゴロ美…な、なんで…どうして…」
「んっふふ〰〰ひっさびさに桐生ちゃんに会いたくなったからぁ、ゴロ美…来ちゃった♡やっだ〰〰か弱い女の子にこないな事言わせんといて〜〜〜!」

――ドスッゴスッ

「うっ…ぐぅ…(さすがはゴロ美…あの頃の強さは変わってないぜ…)相変わらず、いい女だな…」
「ふふ、何時までも桐生チャンにとっての一番でありたいから、ゴロ美会えなかった日も女磨いとったんやで♡」
「ああ、嬉しいよ。――でもゴロ美が来てくれたって事は…」
「せやで。さっすが桐生チャン。ウチが思ってる事なんでもお見通しやね。これはもう運命共同体やわァ…♡」

――ジャキッ

「ウチほんまのほんまに女磨いてきたからな?ふさわしいかどうか確かめよ思てな?…桐生チャンが。」
「フ…俺が、ゴロ美にとってふさわしい男だと?」
「せやァ♡ウチがしっかり確かめたろ思てな…――覚悟はエエか?」
「……ああ、俺も丁度にいs…ゴロ美と同じこと思ってたから丁度良かった。いつでもいいぜ。」
「良かったわァ♡ほないくで…?桐生チャン!!!!!!!!!!!!!」


「ハァ、ハァ…は、ァ…さ、さすが桐生チャン…相変わらずごっついわァ〰〰さすがウチが惚れこんだ男や…」
「ハァ、はぁ…ゴロ美もあの時と変わらない強さで惚れ惚れするぜ?」
(――ん?そういや今ゴロ美は壁際に立ってる…よしこれなら…!)
「ふふふ、まだまだこれからやで桐生チャン…行くd」
(よし今だ―――!!!!)

――ドォォンッ!

「なっ…!?…なんや、なんやの…!?」
「…、……」
「…ッ…ど、どないしたの桐生チャン…?」

(よし、ここで耳元で甘い台詞だな…えーと、甘い台詞…ゴロ美の…)

「ゴロ美の殺気だったその顔…すげぇ…そそるぜ…?」
「ひぅッ…!ゃ…きゅ、急になん、やの…顔近いで…?」
「嫌か…?」
「や、…やないけどぉ…」
(あれ?なんだこの流れは…さっきのチンピラの時となんか違うな…???あれ?なんか、なんか…)
「ゴロ美…」
「桐生、ちゃ…ンッ」
「…ッふ、ン…」
「は、ァ♡…ヒヒ、なんやの桐生チャンもしかしてっ喧嘩やなくてずっとゴロ美とこう、したかったん?」
「はァ、…え?…あ、いや俺はちょっと壁ドンで技を――」
「なんやぁ、そう言う事なら早く言ってくれんと嫌やわァ…――桐生ちゃんのエッチ♡」
「うっ……」

(なんでだ?あのチンピラ共はビビってたのに、ゴロ美が凄く吃驚した顔で俺を見つめるから)

(素直に可愛いと思っちまった……ッ)

「ゴロ美…アンタやっぱ、いい女だぜ…」
「ヒヒ、知ってる♡」

(壁ドンヒートアクション開発はやめるとするか……)





あ、あれ?ゴロ桐にするつもりだったんだけど桐ゴロみたいな感じになってしまったかもしらん。

あのサブストーリーはだいぶ食らいつきましたけど、ここに真島の兄さんが偶然鉢合わせたらどうなるんだろうなァとか色々考えては妄想にふける日々を送るなどした( ˘ω˘ )

兄さんが捕まってる?しらんな(鼻ほじ)
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