壁どーん※真桐台詞
某ホテル
「兄さんなんだよ急にホテルに連れてきて…喧嘩じゃねェのか?」
「喧嘩する前に、ちぃと聞きたい事があってのぅ」
「?何だ?」
「桐生ちゃん、この前ゴロ美に壁ドンっちゅーやつかましたやろ?」
「…あ、ああ…」
「あん時ゴロ美、桐生ちゃんの壁ドンにごっつドキドキしてときめいてたんやけど、ふと思ったんや。………桐生チャンは一体誰に壁ドンを教えてもろたんやろか?って。」
「……、……。」
「そないな事をちょろ〰〰っとこの前西田に言うたらな、西田が言うてきてん。『それならこの前バーで桐生さんが知らない男から壁ドンされてたの見ました』ってな。」
「…ッ!い、いやそれは…!」
(というか西田いつの間にバーに居たんだ…!?)
「『桐生さんの耳元でなんか甘い台詞囁いてました。その後に桐生さんもその男の人の耳元でなんか囁いてました。』…言うとったけど。そうやって教えてもろてたん?」
「う…、あ、ああ。そいつは壁ドン王子って言われてて、今大人気俳優らしいんだ。」
「ほぉ」
「ど、どうやら最近はその壁ドンって奴が人気らしくてやったら女がときめくからって無理矢理教えてもらったんだ。」
「……それで女ひっかけるつもりやったんか?」
「ちっ!違う!俺はただ、何か技の習得になりゃしねぇかと…!」
「ホンマにそうやろか?」
「…どういう事だ。」
「別にぃ?桐生ちゃんの事や。あないな壁ドンされたら、女も、その壁ドン王子って奴もイチコロでときめくやろなぁ〰思うてな?」
「〰〰〰!何だよ兄さん。言いたい事があンならはっきり言えよ!」
(いつもなら気に食わない事があったら直球で言ってくるのになんでこんな回りくどい言い方――)
――ドンッ
「ッ⁉」
「腹立つねん。」
「え…?」
「桐生ちゃんが壁ドンするのもされンのも。ごっつ腹立つ…ッ!」
(い、いつの間にか兄さんから壁ドンされてる……ッ)
「桐生ちゃんは俺のモンや。誰にも渡さへんで…」
「ひ、ぅ…ッに、兄さん、み、耳…やだ…ッ」
「なんや桐生ちゃん、俺の壁ドンの仕方間違うてた?桐生ちゃんもゴロ美にした時はこんな感じやったやん?違うか?」
「まっ…ひぁッ…ま、間違ってねぇ、けど…ッ」
(ただでさえ兄さんの声で溶けちまうのに…耳元で囁かれちまったら…ッ)
「…ッか、しく…なる…ッ!」
「ヒヒッ…なァ、ときめいたか?桐生ちゃん。」
「―――ッ」
――ぎゅっ
「おおっ⁉き、桐生ちゃん⁉」
「別に、兄さんが壁ドンしようがしてまいが、俺は…お、おれは兄さんに…ッ……ッッ」
――ぎゅぎゅぎゅううううう
「な、なんやのもう〰〰〰!桐生ちゃんそれ可愛すぎやって…」
「……兄さん、すまなかった。なんか、怒らせちまって。」
「…ちゃうねん。俺がただ嫉妬しただけや。気にせんでええよもう。」
「…嫉妬する兄さん可愛いな。」
「な!50のおっさんが可愛い事あるか!桐生ちゃんはかわええけど!」
「フフ、…なぁ、兄さん。お願いなんだが。」
「ん?何や?」
「兄さんが壁ドンするのは俺だけにしてくれないか…?」
「〰〰〰当たり前すぎな事すぎて正直呆れたわ。他の奴にするわけないやろ。桐生ちゃんだけや。」
「本当か…!?良かった…!」
(なんなんこの無自覚天然四十路天使は…可愛すぎて怖い…ッ)
「ほんなら、桐生ちゃんも、分かってるな?」
「ああもちろんだ。兄さんにしかしねぇよ。兄さんだけだ」
「ヒヒッほんなら、仲直りした所で、このまま壁ドンえっちでもするか?」
「ふ、…兄さん。さすがにベッドで普通にしたい。」
「せやな」
終
兄さんからの壁ドンが見たかった…!
勝手に兄さんの声が好きな桐生さんであればいいなって思ってます。そうであれ〜〜〜〜
「兄さんなんだよ急にホテルに連れてきて…喧嘩じゃねェのか?」
「喧嘩する前に、ちぃと聞きたい事があってのぅ」
「?何だ?」
「桐生ちゃん、この前ゴロ美に壁ドンっちゅーやつかましたやろ?」
「…あ、ああ…」
「あん時ゴロ美、桐生ちゃんの壁ドンにごっつドキドキしてときめいてたんやけど、ふと思ったんや。………桐生チャンは一体誰に壁ドンを教えてもろたんやろか?って。」
「……、……。」
「そないな事をちょろ〰〰っとこの前西田に言うたらな、西田が言うてきてん。『それならこの前バーで桐生さんが知らない男から壁ドンされてたの見ました』ってな。」
「…ッ!い、いやそれは…!」
(というか西田いつの間にバーに居たんだ…!?)
「『桐生さんの耳元でなんか甘い台詞囁いてました。その後に桐生さんもその男の人の耳元でなんか囁いてました。』…言うとったけど。そうやって教えてもろてたん?」
「う…、あ、ああ。そいつは壁ドン王子って言われてて、今大人気俳優らしいんだ。」
「ほぉ」
「ど、どうやら最近はその壁ドンって奴が人気らしくてやったら女がときめくからって無理矢理教えてもらったんだ。」
「……それで女ひっかけるつもりやったんか?」
「ちっ!違う!俺はただ、何か技の習得になりゃしねぇかと…!」
「ホンマにそうやろか?」
「…どういう事だ。」
「別にぃ?桐生ちゃんの事や。あないな壁ドンされたら、女も、その壁ドン王子って奴もイチコロでときめくやろなぁ〰思うてな?」
「〰〰〰!何だよ兄さん。言いたい事があンならはっきり言えよ!」
(いつもなら気に食わない事があったら直球で言ってくるのになんでこんな回りくどい言い方――)
――ドンッ
「ッ⁉」
「腹立つねん。」
「え…?」
「桐生ちゃんが壁ドンするのもされンのも。ごっつ腹立つ…ッ!」
(い、いつの間にか兄さんから壁ドンされてる……ッ)
「桐生ちゃんは俺のモンや。誰にも渡さへんで…」
「ひ、ぅ…ッに、兄さん、み、耳…やだ…ッ」
「なんや桐生ちゃん、俺の壁ドンの仕方間違うてた?桐生ちゃんもゴロ美にした時はこんな感じやったやん?違うか?」
「まっ…ひぁッ…ま、間違ってねぇ、けど…ッ」
(ただでさえ兄さんの声で溶けちまうのに…耳元で囁かれちまったら…ッ)
「…ッか、しく…なる…ッ!」
「ヒヒッ…なァ、ときめいたか?桐生ちゃん。」
「―――ッ」
――ぎゅっ
「おおっ⁉き、桐生ちゃん⁉」
「別に、兄さんが壁ドンしようがしてまいが、俺は…お、おれは兄さんに…ッ……ッッ」
――ぎゅぎゅぎゅううううう
「な、なんやのもう〰〰〰!桐生ちゃんそれ可愛すぎやって…」
「……兄さん、すまなかった。なんか、怒らせちまって。」
「…ちゃうねん。俺がただ嫉妬しただけや。気にせんでええよもう。」
「…嫉妬する兄さん可愛いな。」
「な!50のおっさんが可愛い事あるか!桐生ちゃんはかわええけど!」
「フフ、…なぁ、兄さん。お願いなんだが。」
「ん?何や?」
「兄さんが壁ドンするのは俺だけにしてくれないか…?」
「〰〰〰当たり前すぎな事すぎて正直呆れたわ。他の奴にするわけないやろ。桐生ちゃんだけや。」
「本当か…!?良かった…!」
(なんなんこの無自覚天然四十路天使は…可愛すぎて怖い…ッ)
「ほんなら、桐生ちゃんも、分かってるな?」
「ああもちろんだ。兄さんにしかしねぇよ。兄さんだけだ」
「ヒヒッほんなら、仲直りした所で、このまま壁ドンえっちでもするか?」
「ふ、…兄さん。さすがにベッドで普通にしたい。」
「せやな」
終
兄さんからの壁ドンが見たかった…!
勝手に兄さんの声が好きな桐生さんであればいいなって思ってます。そうであれ〜〜〜〜